駐車場の前に地図の看板があり、そこに50セントの冊子が置かれていたので買ってみた。しかしあんまりゆっくり読んでる余裕はなさそう。芝生を抜け、奥へ奥へと足早に歩く。途中に木箱があってこの中には無料の地図が入ってた、あれまぁ。まだちょっと歩いただけだけど、木々や葉の緑が鮮やかですごく気持ちがいい。でもその分、立ち止まると蚊に襲われる(笑)
緑が深くて気持ちいい
しばらく行くと、13番の立て札がある場所に出た。このトレイルはこの”13番”を基点に周回路になっている。立て札は13番から34番まであり、34番まで歩くと次は出発地点の13番に戻ってくるといった具合。ここでゴソゴソ…とトレイル本(ハワイ・トレッキング)をコピーしてきた紙を出す。どっち回りに行くのが良かったんだった?
「”右に曲がって、反時計回りに歩こう”って書いてあるね。こっちだ!」
と、わざわざ確認しておきながら、何故か足は勝手に左方向へ…。ループになっているんだから、どちらから行っても勿論構わないんだけど、13番、14番、15番…と立て札の順番どおり気持ちよく歩けるのが反時計周りなのだ。そして、この間違えて左に曲がったことが(自分では右に行ったつもり)、後で失敗の原因になろうとは、この時には気づきもしなかった。
フラットで歩きやすいんだけれど、ケンシン坊はすぐに”しょいこ”に入りたいと言い出し、ちゃっかり背負われている。この森には大きな木が多くて思わず見上げてしまう。空に向かって大きく広がり、その隙間からこぼれてくる光がまた美しい。下の写真は見かけた大きな木。巨木コレクションとでも呼んじゃおうかな。苔むした感じがまたいい風貌だったり、年月をかけて大きく育った木にはそれだけの顔があるように思う。
私は手に色々持っていると、知らず知らずのうちに何処かに置いてきてしまったりして失くすことが多い。だから本のコピーとさっき購入した地図は一緒に持っていると、どちらか失くす可能性が非常に高い。1つはバッグの中へしまうことにした。ループなんだから迷うことはない。植物のことが書いてあるのでコピーのほうを見ながら歩くことにした。でも何だか書いてあることが違うみたい…。
グァバの密林?全然見当たらないし。フェンス?これも見当たらない。どういうこと? それもそのはず、反時計回りに歩いた場合のことが書かれているんだから。でも一向にそれに気づかないおバカな私。なんだか急に不安になってきた。途中で大きな未舗装の道にでてしまい、そんな記述もないのでますます怖くなってきた。24番までは来たけど、次の23番がどうしても見つからない。道を聞こうにも誰もいないし。こういう時には元来た道を戻るのが一番だよね。
踏み後がいくつも出来ているような所もあり、ちょっと分かりづらい地点で間違えたのかな。”小さな子供がいる家族にもお薦めコース”なはずなのに、それすら失敗してしまった自分がちょっと情けないよー。
帰り道で見つけたラン
しばらく歩いてまた起点に戻ってきた。もう一度、右に曲がって順序良く行こうかとも思ったけど、天気がいよいよ怪しくなってきたのと、しょいこのケンシン坊12kgがなにしろ重いっ。背負いながら更に1時間歩くのはもう厳しすぎ。帰ろ、帰ろ。
2人はようやく駐車場に戻ってきて、一息ついているところ。結局トレイルは約半分を歩き、所要時間は50分。普通に1周出来れば1時間で回れるそう。また今度、再挑戦してみようかな。
もうすっかりお昼だから、おやつのつもりで買ったマラサダは軽いランチにすることになった。冷めちゃったけど、ふわふわのマラサダ。甘すぎないし美味しい。
食べていたら雨がポツポツ降り出してきた。そろそろ出発しよう。帰りにトイレ休憩を兼ねてまたTEXに寄った。すっかりマラサダの虜となってしまったみたい。Shihoさんたちへのお土産と自分たちの分とで6個購入した。
まだお昼すぎだし、寄るだけ寄ってみようかな。レンタカーのクーポンにパーカーランチ・ヒストリックホームとマナホーム見学の無料チケットが付いてたのだ。美術館だから子供には不向きだけど、礼儀正しく出来ないようなら出てくればいいや。入っていく道は左右に牧場を望める景色のいいところで、車を止めてケンシン坊と景色を眺める。この道の終点にあるのが美術館とパーカーランチの創始者ジョン・パーマー・パーカーが住んだ家、マナホーム。
パーカーランチ・ヒストリックホーム
着いた時にはお客さんは誰もいなかった。これはラッキーなんて思っていたら、ツアーバスが来てどしどし人が入ってきた。案内してくれる人は私たちに「どうぞどうぞ。中に入って」と勧めてくれるけど、やっぱり坊が走り出してお利口に出来ないので隣のマナホームだけ見学することにした。こっちは誰もいないから。牧場主にふさわしい家として建てられたマナホームは、小さいけれどコアウッドをふんだんに使った贅沢な造り。そしてカワイハエからヒロへ行く人々は必ずと言っていいほどこの家でもてなしを受けたそう。創始者の孫の代になった頃には、友達だけでなく旅人や州の高官、王族も数多く訪れたという歴史を持つ。そこに自分が立っているのが何だか不思議な感じ…。
なんとなく雨の匂いがしてきたなと思って外を見ると、やっぱり雨が降りだしてきた。ケンシン坊、帰ろう、車まで走るよ! 車に戻ると前が見えないほどの雨が降りだした。ふうっ、危機一髪。ワイコロアビレッジに近づくにつれ少しおさまってきたが、ワイパーが全然追いつかないほどの雨はさすがに怖い。
家に着いたのは3時。もうLinaちゃんたちも帰宅していた。案の定、この雨でフラは中止。すごく楽しみにしてただけに、がっかり(涙) GWのお楽しみにとっておく?…実はGWに再びハワイに来ることになっていて、カウアイ行きのチケットが既に自宅に届いている。でもカウアイからハワイ島に行き先変更しようかな、なんて考え始めた。そんなことがグルグル頭を駆け回ってしまい、今夜はなかなか寝付けなかった(笑)
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