あろは村 TOP*

ハワイ島/カラパナの溶岩見学レポート 2010年8月版

2010年8月中旬にカラパナのオーシャンエントリー(海に流れ込む溶岩)の見学に行ってきました。その様子をレポートします。

2008年3月から2年弱の間、溶岩は常にカラパナの海に流れ込み、モクモクと水蒸気雲を上げていました。しかし2010年に入ってからは、止まったり流れたりを繰り返しています。幸運なことに7月下旬にまた溶岩が流れ出したので、早速見学に行ってきました。

溶岩は生き物と同じです。いつ流れるのか、いつ止まるのかというのも、私たちには到底予測がつきません。ですから流れているその時がチャンスなのです。そのチャンスが巡ってきたら、ハワイ島でしか出来ない感動を味わいに是非出かけてみましょう!


海に溶岩が流れ込み、ものすごい水蒸気を上げる (2008年)

カラパナでの溶岩の見学について

■入場時間など
入場は無料、個人での入場も自由です。ゲートのオープンは毎日午後2時〜8時、クローズは夜の10時です。夜8時以降に到着しても係の方に入れさせてもらえませんのでご注意下さい。ただし時間内でも空気の状態や溶岩状況などによりクローズされることもあります。ビジターセンターで最新情報(808-961-8093)をご確認下さい。

■必要なもの
水、ジーンズなどの長いパンツ、懐中電灯(日没後は各自必要)、スニーカーなど足が覆われる靴(サンダルは危険)、昼間は帽子と日焼け止め

■トイレ
駐車場の入口に簡易トイレがあります。水道がないため手を洗えません。気になる方はウエットティッシュを持つと良いですね。中に電気がないので夜間は懐中電灯が必要です。

■カラパナへの行き方
ヒロから11号線をボルケーノ方面に進み、ケアアウで左折し130号線へ入ります。パホアを通り越しそのまま道なりに130号線を終点まで進みます。大きな案内板と黄色のポールが何本も立っていて、急に道が狭くなる地点が130号線の終点です。そこから先も舗装道路を直進してください。しばらく進むと駐車場に出ます。係の方が誘導してくれるので指示に従って下さい。(レポートをご参照下さい)
Google Mapで場所を確認(地図中のB地点)

■主な場所からのルートと所要時間(ノンストップで行く場合)
☆ヒロ(バニヤン・ドライブ沿いの主なホテル)から 31マイル(49km) 約50分 →地図
☆ハワイ火山国立公園の入口から 45マイル(72km) 約1時間 →地図
☆コナ(キング・カメハメハ・コナ・ビーチ・ホテル)から
 ・北回り(190号→19号線ホノカア経由)で 122マイル(195km) 約3時間15分 →地図
 ・南周り(11号線ナアレフ経由)で 137マイル(219km) 約3時間35分 →地図
※上記の所要時間はGoogle Mapによるものであり、実際は道路の混雑状況などにより異なります

■ご参考に
ハワイ火山国立公園のデッドエンドからオーシャンエントリーを見た時のレポート
 見学の場所は違いますが、安全上の注意点など同じように使えます
★緊急時は911(救急・消防)に電話して下さい(ただし携帯は圏外)
溶岩ボートツアー(海に流れ落ちる溶岩をボートで見に行く人気ツアー)があります!

見学のアドバイス

■服装
気温は季節やその日の風の状況によって変わります。一般的にみて夏以外の季節は上着を持ったほうが無難です。3月の夕方に行った時には風も弱く穏やかでしたが、中厚地のスウェット・パーカーを着て20分歩いても全く汗をかきませんでした。また8月に行った時は夜8:00で気温が25度ありましたが、風が強かったので肌寒く感じました。強風が吹く日がありますので、夏でも上着の用意があると安心です。小さなお子さんには怪我防止のために長いパンツを履かせてあげて下さい。年齢に関わらず、足元はスニーカーがベストです。

■おすすめの見学時間
日没30分前ぐらいから日没にかけてが、最も溶岩が美しく見える時間だと思います。海に流れ込んでいる場所(オーシャンエントリー)が直接見えない場合も、水蒸気が真っ赤に染まるので生きている溶岩の雰囲気を楽しむことができます。日没時間から夜にかけてが一番混み合うので、狙っている時間帯を逃さないように時間に余裕を持って到着することをお勧めします。

Click for Hilo, Hawaii Forecast左は現在のヒロの日の出と日の入り、月齢を表示しています。参考になさってみて下さい。

■写真を撮る
日没時の溶岩の写真を撮るには三脚が必須です。しかし三脚を使っても写真がブレブレになるほどの強風が吹く日も多く、簡易的な三脚では上手く撮れないかもしれません。また溶岩がよく見える場所が限定されてしまい、一ヶ所に人が集中してしまうことがあります。なるべく早めに到着して好きな場所を陣取るというのが良いかもしれません。でも実際は早く到着しても暗くなってみないと分からないこともあって、なかなか上手くいきませんね(笑)

■日没後の見学
照明設備がありませんので日没後は真っ暗になります。懐中電灯は人数分お持ち下さい。溶岩の上には深い亀裂が沢山あります。つまづいて転んだり、落ちたりすると大怪我になってしまいます。照度が低い簡易ライトを2人で1つ持つ、という感じでは危ないと思いますよ。
また一番近い駐車場が満車で、1つ手前の駐車場に車を止めた場合、少しの間ですが車道を歩かなければいけません。時間によっては車が頻繁に行き来するため、注意が必要です。お子さんは反射板の付いた靴やリュックを身に付けてあげると、ドライバーから見えやすくなりますね。

溶岩見学レポート 2010年8月版 (子供8歳)

2010年のカラパナは、去年と比べて著しく変化しています。まず、2年近くコンスタントに海に流れ込んでいた溶岩が1月の初旬に止まってしまいました。それからGWにまた流れ出し、去年まで溶岩の見学をしていた展望スポットと、そこへアクセスするトレイルがあっという間に飲み込まれてしまいました。その時には駐車場から少し行った辺りで、ドロドロと流れる真っ赤な溶岩を目の前で見ることが出来たそうです。しかしその溶岩もしばらくして止まりました。そして7月末、私たちがハワイ島に出発するその日にまた流れ始めたのです!これはチャンス、ということで見学に行ってきました。


明るいうちは、こうなのが… →

暗くなると、こうなります!

遠くにはポツポツと溶岩が流れている箇所が見えます


8月時点では、この道路沿いから海を眺めました(海岸には出られません)


(1) 130号線の終点です。私たちがここに着いたのは17:40でした。標識の右側を通り、ここから先は溶岩を切り拓いた舗装道路を進みます。入場できる時間は14:00〜20:00です。
※20:00の時点ではここに係の方が立ち、入ってくる車はそのままUターンして帰されていました。

(2)道路は簡易舗装といった感じですが、走りにくくはありません。コンパクトカーで十分です。ただ、すれ違いをするのに若干狭い箇所はあります。

(3)一つ目の駐車場に着きました。と言っても溶岩に埋もれなかった普通の道路を使っているので、車が止まっていなければここが駐車場だとは気付かないかもしれません。
この少し先にある二つ目の駐車場が満車になると、こちらに止めることになります。

(4)駐車場を出るところに「VIEWING PARKING AHEAD」という標識が出ているので、直進します。ここに車を止めた場合は車道を歩くことになります。日没後は特に注意して下さい。

(5)ほんの少し進むと二つ目の駐車場に着きました。ここで道路は行き止まりです。係員が無線で連絡を取り合って駐車スペースを指示してくれるので、とてもスムーズです。130号線の終点からここまで約2分でした。2009年の時よりも随分手前で行き止まりになっています。入口に簡易トイレがありました。

(6)終点からは歩きです。今年の春までオーシャンエントリーを見学していた展望台は、すっかり溶岩で覆われて無くなってしまいました。今まで車で走っていた道路の上を、現在は歩いて行きます。舗装されているのでとても快適です。しかし歩けるのは5分〜10分程度の短い区間で、海には出られません。

(7)ボルケーノでたまたま出会ったツアーガイドさんが、「最終地点まで行かずに途中の小高い場所で見るのが一番良いですよ」とアドバイスしてくれたので、途中の溶岩が盛り上がった所で見ました。この場所には日本のツアー会社さんが3社来ていました。

(8)日没になり、水蒸気が赤く染まりました。広い範囲でオーシャンエントリーがありましたが、かなり離れた場所から海を眺めるので、迫力という点で去年より残念な感じですね。個人で行ったのですが、ツアー会社のガイドさんがケンシン坊(8歳)に望遠鏡を覗かせてくれました。星にかなり興味がある彼は、土星の輪が見えたと言って大喜びでした!ありがとうございました!

※このレポートは2010年のものです。溶岩の状況や混雑状況により、現在の様子や歩く時間、見学場所は変わることをご了承ください。

過去の溶岩見学 2009年8月版


去年よりも地味(笑)

海に流れ込む溶岩

今年は水蒸気の量が少なくて物足りなさを感じてしまいました。溶岩が流れ込む位置も、去年より遠くなってしまいました。

過去の溶岩見学 2008年7月版―1回目夜


2008年の夏はオーシャンエントリーがかなり活発で、見学が楽しかった年です。昼間と夜の2回、見学をしてきました。夜はまるで花火を見ているかのようでした! 真っ赤な溶岩のかけらが軌跡を描きながら飛び散っていきます。その姿はとても美しく、どれだけ見ていても飽きないほど。友達と一緒だったこともあり、ケンシン坊(6歳)も「花火だ花火だ!」と楽しそうで、かなり長い時間ゆっくりと見学することが出来ました。

過去の溶岩見学 2008年7月版―2回目昼

こちらは上と同時期に行った昼の見学。オーシャンエントリーがこれほど活発であると、昼間であっても見ごたえは十分です! とんでもない量の水蒸気がモクモクと立ち昇っていました。水蒸気爆発を頻繁に起こしているのも、目で確認できます。この爆発が夜に見ると花火に見えるんですね。この日も友達と一緒だったので、ケンシン坊もかなり楽しめていた様子でした。

過去の溶岩見学 2008年3月版

ハワイ火山国立公園側(チェーン・オブ・クレーターズ・ロード側)でのオーシャンエントリーが止まってから長い時間が経ちましたが、2008年3月6日、ついにカラパナ側にオーシャンエントリーが復活しました。海岸線のかなり長い距離に渡ってものすごい勢いで水蒸気が上がっています。以前は片道2時間以上かけて歩いて行ったのが、たったの20分の距離で見学が可能になりました。展望スポットも整備されています。これなら子供(6歳)も楽々!

この日、見学ポイントに着いたのは18:05。日没は18:40の予定です。国立公園側と違って見る場所が狭い上に見学者が多いので、写真が上手く撮れそうな位置を探すのに一苦労。オーシャンエントリーまでの距離が近いので嬉しくなってしまいました。夕暮れの溶岩はとても感動的なものでした!子供も楽しめたので嬉しかったです。


見学者がいっぱい!

溶岩が海に流れ込む瞬間が見える

真っ赤な光が燃え上がると歓声が上がる

広範囲に渡ってのオーシャンエントリー

近いので迫力です

日が完全に沈むと写真はイマイチ

[最終更新: 2010年9月]


ページ上部へ戻る


あろは村 TOP