いつかは歩いてみたいなと思っていたのがボルケーノのナパウトレイル。モクモクと噴煙を上げるプウオオ(一番活発な火山)を見ることが出来る。これが私にとっては一番の魅力かな。トレイルの本を見ると、所要時間は往復で3時間。子連れで歩くには5〜6時間ぐらいの余裕が欲しいよね。そんなに歩けるのかな。大丈夫かな。でもケンシン坊の『行ってみる〜』のヒトコトで決まった。よーし、出発だ!
今日はラッキーなことに晴れている。でも天気が変わりやすいことで有名なので雨具を持っていかなきゃね。 |
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行ってきま〜す! |
溶岩の平原をゆっくり歩く。いいね〜、このトレイル♪ 風通しのよい景色が気持ちいいし、それに起伏もないから歩きやすい。マウナロアの山頂がたなびく雲で見え隠れしている様子を眺めながら、の〜んびり休憩したり。
トレイルには真っ赤な実をつけたオヘロがいっぱい。坊が『あった〜、ここにもあった〜』とオヘロを伝ってトレイルから外れて奥へ行っちゃうので、なかなか前へ進まない。おーい、道はこっちだぞー。 |
たわわに実った真っ赤な実が溶岩平原を彩っている
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のんびりペースの私たちは、後ろから歩いてくるハイカーにどんどん抜かれていく。でもまあ、自分たちのペースで行けばいいわけだから(^^ゞ 前に見えているのが今から登る山、プウフルフル。山というより丘と言ったほうがいいくらい。噴火によって出来たので、頂上にはクレーターがあるんだって。これも楽しみだ。
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パホエホエ溶岩の上は舗装道路みたい
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突然、『あっ、どうぶつさんだ〜』 とケンシン坊が指をさした。 『えっ、どこどこ?』
と探すけれども見つからない。そしたら、なんと動物っぽい形をした溶岩樹形のことだった。上にちょこんとあるのが耳だそう。クマにもイヌにも見えるんだけど、どっちかと言うと、幼児番組に出てくる着ぐるみキャラみたいだよ(^^ゞ
溶岩樹形というのは溶岩で出来た木の鋳型のことで、この辺りには沢山ある。流れてきた溶岩が木の周りを取り囲むと、そのまま木が燃えて中が空洞になるという。 |
これが 『動物さん』 だ
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林を抜けたら見晴らしのよい場所に出た。とにかく広い平原の中にポツンと2人で立っているといった感じが、いかにもハワイ島!
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『長い山』の名前通り、マウナロアは長すぎて写真に納まらない〜
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プウフルフルはすぐ隣にあるのに、山頂に登る道がなかなか出てこない。ぐるっと山裾を歩いた辺りにやっと分岐点が出てきた。いよいよだね、どんな景色が見えるのかな。すごく楽しみだ。
空を見上げるとまだ晴れているけど、だんだん雲の量が多くなってきた。山の向こうの雲はちょっと怪しげな色をしているし。ここまで来たからにはプウオオを絶対見るぞ。ちゃちゃっと登っちゃおう。
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いよいよプウ・フルフルに登るぞ
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20分ほどで山頂に到着した。展望台からの景色は…とにかくすごい!!360度の大パノラマだ。激しく噴煙を上げるプウオオの姿に感激し、いつまでも見入ってしまった。火山好きなケンシン坊も
『見て見て、白いモクモクがいっぱい〜』 と嬉しそう。持ってきた消防車のミニカーでプウオオの噴煙を消そうとしていた(笑)
マウナロアの左右に広がる稜線、目の前には特大のマウナウル、眼下に広がる溶岩大地と樹海。そして展望台のすぐ横にはぽっかり口を開けたクレーター。一気にこのトレイルがお気に入りになっちゃったよ。
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▲クリックで拡大画像 マウナウル側のパノラマ (写真4枚合成)
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プウオオが見れて感激〜!
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そのまましばらく展望台で遊んでいたんだけど、空を見上げたら大きな暗い色の雲が太陽を遮って流れていく。そのうちきっと雨が降る。早く帰らなきゃ。と言っても実際は寄り道しながらだけどね(^^ゞ 途中で見つけた溶岩樹形は、面白いぐらいにすーっと垂直に空洞が出来ていた。
そのうち、やっぱり雨が降り始めた。結構強く降っているのでカッパに着替えてちょっと休憩。それからは降ったり止んだりの繰り返し。そしてようやくスタート地点に戻ってきた。往復4時間半。思っていたよりも随分早かったね。
ケンシン坊が『たのしかった〜、あしたも行きたい』と言いだした。ええ〜、明日もここを歩くの? 大好きなコースになったとはいえ
2日連続はちょっと…。パパが来てから来週また歩こうよ。
→「ナパウトレイル」のレポート |
『溶岩樹形=溶岩で出来た木の鋳型』 とはこんなの
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ボルケーノビレッジへ戻ると大雨だった。ラバロックカフェでハンバーグステーキを買ってから部屋に戻る。詰めてくれたコンテナが斜めになって、中身がぐちゃぐちゃになっちゃったから、盛り付けもすっごくイマイチ。でもいいの、食べられれば(笑) 美味しかったよ♪
→「ラバロックカフェ」のレストランレポート |
夕飯はラバロックカフェのハンバーグステーキ |