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母と子で行く ハワイ島日記
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2005年1月〜2月 ハワイ島旅行記

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 9日目  ホノカア三昧で遊ぼう 之巻

 2/7(月)  天気:晴れ


今日は雲ひとつない快晴。気持ちの良い朝! くっきりと輪郭を浮かび上がらせたコハラマウンテンを眺めながら朝食をいただく。朝から贅沢させてもらってます。
さて今日は第2回目の小旅行に出かける日。ホノカア経由でヒロ方面を巡る4泊5日の旅だ。
「それでは行ってきまーす、また金曜日にね!」

ワイメアを通過し、ホノカアを目指す。最初に行ってみたいと感じたのは、小さいけれど味がある町だと聞いたからだった。友人に教えてもらった「クウネル」という雑誌をバックナンバーで購入し、この街のCC JON'Sという食堂が紹介された記事を読んだ。それから宿泊先を調べていたらホテル・ホノカア・クラブという小さな宿が見つかって妙に気に入った。そうやって日を追うごとに私のホノカアへの期待は高まっていったのだ。

町へ着いたのは正午、ちょうど1時間のドライブだ。早速CC JON'Sへ行ってみた。店内はお客さんでごったがえしている。雑誌にはミツコさん(おばあちゃん)とタビくん(お孫さん)とご家族のことが描かれていたので、会えるかもしれないと楽しみだったのだけれど、お店にいたのはご主人だけだったみたい。しかもお昼時で忙しそう! マヒマヒバーガーとチキンバーガーをテイクアウトしてワイピオ渓谷に向かう。ホノカア散策は午後のお楽しみだ。
→「CC JON'S」 のレストランレポート


CC JON'S は街の入口にある

ワイピオ渓谷の展望台に来るのは実に7年ぶり。車を置いた所が展望台かと思いきや、坂を下った所が展望台なんだなあ。すっかり忘れていた。
屋根付きのピクニックテーブルに座ってランチにすることにした。買ってきたバーガーはどこか懐かしいような味。子供たちがお小遣いで買って友達と美味しいねって言いながら食べる感じのバーガーだ。

ここは王族の神聖な谷と言われている。そう言われてみると厳かな空気が流れてくるような気もしてくるから不思議だ。ランチが終わる頃、おばあちゃんが話しかけてきてくれた。さっき坂を下りて来る時に挨拶したんだよね。
ベンチに座って色々お話をした。ハワイ島にお住まいの娘さんご夫婦の所に日本からいらした様子で、「今日は観光に連れて来てもらってるの。」とお孫さんを連れて嬉しそうに話してくれた。娘さんのYさんはなんと望月家の友人だった。世界は繋がってるね。

ご飯のあと、天気も良いのでワイピオ渓谷のあの伝説的な坂を少し下ってみることにした。斜度25度!富士山並みじゃない?と思われる急坂で、ケンシン坊が喜ぶ。足が勝手に進むのが面白いみたい。15分ほど歩いたら、下から大学生くらいの男の子が登ってきた。ジーンズの膝から下と靴はドロドロ。倒れそうなくらい疲れているみたい。谷底に流れる川をそのまま渡ってきたんだろうな。私たちもこの辺でやめとこう。ジープで下りてきた観光客の人と写真の撮り合いっこをして、上り始める。帰りは一歩づつアキレス腱を伸ばしてるみたいな感じだ。この数時間後、早くも筋肉痛に見舞われることになる。


ものすごい急坂、4WDしか通行不能

さてさて、私たちはホノカアの町へと戻ってきた。メインストリートのママネ・ストリート沿いに車を駐車し、お散歩に出かけた。店先の椅子にのんびり座っているおじいちゃんがいたり、立ち話をしてるおばちゃんたちがいたり、昼下がりのホノカアは忙しさとは無縁。お気楽にブラブラするのがいい感じ。


日祝以外8時〜16時の間、1時間駐車OK

色々なお店(と言ってもそんなに多くないけれど)を見て回ってきた。クマ(妹)に頼まれていた絵を探しに行かなきゃ。雑貨屋さんのタロパッチ、ここがご指名の店だ。
ママネ・ストリートは歴史もあるようで古い建物も多い。バンク・オブ・ハワイのハマクア支店には「1927」の文字が刻まれている。レンガの縁取りと明るいオレンジ色の瓦屋根がお洒落だ。その隣にはホノカア・ピープルズ・シアターが並ぶ。こちらは「1930」の文字が入っている現役の映画館だ。
歩いていたらケンシン坊が転んで膝小僧をすりむき、泣き始めた。目の前のお店から女性が出てきて、「大丈夫?絆創膏はいる?」と聞いてくれた。アロハの心が嬉しかったなあ。


Bank of Hawaii ハマクア支店

タロパッチはファンも多いみたい

ご機嫌直しも兼ねてシンプリー・ナチュラルへアイスクリームを食べに行ってきた。コナコーヒー味を注文した。ここのアイスクリームはヒロ・ホームメイド・アイスクリームのものなんだって。美味しかったな。本当はランチを食べてみたかったけれど、また次回のお楽しみだ。
→「シンプリーナチュラル」のレストランレポート

そろそろ時刻は夕方4時。本日の宿、ホテル・ホノカア・クラブのチェックイン時間だ。ここは今まで数々泊まってきたハワイの宿泊先の中でも一番古めかしい感じがする。
創業はなんと1912年。サトウキビ・プランテーションのマネージャーたちのクラブとして建てられて、労働者たちの社会活動の中心を担ってきたそう。ホノカアはプランテーションで働く移民たちの町だったのだ。それでホテルの前にサトウキビ畑で働く人々を描いた大きな壁画があるんだね。


今日の宿、ホテル・ホノカア・クラブ

中に入って早速チェックインの説明を受ける。事務所のような部屋がフロント代わりだ。Annelleさんがマネージャーで若いJuliaさんがお手伝いといった感じ。
まず最初に聞かれたことは「お子さんは静かに出来る?」だった。子供なので確約はできないけど…と思いながら「多分、大丈夫だと思います」と返事してみた。「ここは古い建物で床も薄いし、壁も板1枚だから響くのよ。夜は静かにね。」ということだった。

小さな宿に予約を入れる時は子供も宿泊可能かどうか必ず確認をしている。でも今回はメールが送信出来なかったため電話予約になってしまったんだよね(涙)

でもスタッフのお2人は感じが悪い方ではないので一安心。今回泊まるのはオーシャンビューの15号室で2階だ。部屋に入って真正面が全面窓になっていてハマクアコーストが絵画のように一望できる。気持ちいいなあ。
部屋は確かに古い。床はごく薄いカーペット敷きで歩くたびに靴の音がするから、これで子供にバタバタされたら確かに階下の人はうるさくて寝てもいられないだろう。
「ケンシン坊、ジャンプはしちゃダメだよ、静かに歩いてね」
「はーい。」
返事はいいけれど心配である。頼むぞ、ケンシン坊!
→「ホノカアクラブ」の宿泊レポート


廊下の窓

15号室

荷物を下ろしてから、もう一度町歩きに行くことにした。すぐお隣のほうにニック加藤さん経営のバンブーギャラリーやアンティークのお店があるんだ。そこを見に行ってみたい。行ってみたら…がーん。すでに閉店していた。まだ4時半だよ。

ケンシン坊を疲れさせなきゃ。夜静かにする方法、それは寝るのが一番だもの。まだ夕飯には早いし、と思っていたらホテルの近所で「HONOKAA PARK」の標識を発見。おおっ公園があるんですか、それじゃ連れて行こう。
そのまま歩いて坂を上っていったら大きな公園があった。小学生ぐらいの子供たちがグランドで野球の練習をしている。公園の中の小道を上っていった先に遊具がいくつかあったので、そこで薄暗くなるまで遊んできた。ちょうど2歳ぐらいの子がいたので、ケンシン坊も一緒に遊べて楽しかったみたい。帰りに野球の見学を少しして夕飯に出かけた。

ホノカアでは夕飯を食べられるお店が少ない。今夜は19号線まで出てTEXドライブインに行くことにした。食べてみたいメニューも沢山あるんだよね。選んだのはケンシン坊がサイミン、私がカレーシチュー。カレーは少しピリ辛で、下にはご飯が入っている。夕方からかなり冷えてきたので体が温まっていい。牛肉が柔らかく煮込まれていて、とても美味しかった。
→「テックスドライブイン」のレストランレポート


左/サイミン、右/カレーシチュー

さあ、部屋に戻って早めのお風呂タイムだ。バスの天井付近が網戸になっていて換気扇代わりになっている。風通しが良いことに加えてバスタブがないのはこの時期少し寒かったな。それからケンシン坊が床をトコトコ歩く音も注意されないかと冷や冷やするので、「静かに静かに」と何回も言った。しまいには抜き足差し足で歩いていたのが可哀想になってしまったけれど、これも旅の思い出のひとつと思えば、まあいいか。

明日はいよいよヒロだ。実はその先のボルケーノまで足を伸ばしたいと思っている。ハワイでは早寝早起きが鉄則、今日も早く寝ちゃいましょう。というわけで、ホテル・ホノカア・クラブの夜は何事もなく静かに更けていったのだった。めでたし、めでたし。

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