さてさて車で20分、ワイメアの街に着きましたよ。コナの街よりずっとずっと近いワイメア。ジャカランダが木いっぱいに花を付けている。ああ、これが熱帯の桜と言われるジャカランダか、淡い紫が涼しげでキレイだなあ。車はパーカーランチ・センターへ。ワゴンライドはパーカーランチ・ストアーの前から出発するから、まずはお店に行かなきゃね。
お店で聞いてみると、チケットを裏手のビジターセンターで購入するように言われる。「ツアーは1時間に1回なんですよ。次は11時。あと15分後だから丁度いいわね。」と店員さん。日本語がとてもお上手。
どうしてこんな目立たない裏手にあるんだろう?という感じの場所にパーカーランチ・ビジターセンターはあった。ワゴンツアーは大人が$15、子供は$12。でもケンシン坊は2歳だから無料。缶バッジをもらって大喜び。服につけて欲しいとせがまれる。さあ、後はワゴンが到着するまでお店の前で待つばかり。坊は喜んでくれるかな。
カポッ、カポッ…と馬の足音。 あっ、ワゴンが来た来た!
ひっそりしてるなぁ、ビジターセンター |
今からこのワゴンに乗ります |
ケンシン坊、今からこのお馬さんに乗るよー。坊は馬が好きなので「おうまさん、のる?」と何度も嬉しそうに聞く。10時のツアーの人が5〜6人降りてきた。そして11時発の私たちが乗り込む。木製のちょっと年季の入ったようなワゴンがいい感じ。それでは出発。
なんとお客さんは私たち2人だけ。貸切だ。広いベンチがもったいないぐらい。ワゴンはショッピングセンターの中を通り抜け、牧草地に向かって進み出した。そしていよいよ緑の草原の中へ突入だ。
「ケンシン坊、キレイだね!きれいな景色だね〜!」
「ママ、見て。 おうまさん、いっぱい。」
お馬に釘付けの坊。風が冷たい。
ここは一面、緑の世界!小さな黄色の花が風に揺れている。ワゴンの馬を操るパニオロおじさんがゲートを開ける。そしてパーカーランチの奥へ奥へと入っていく。
そしてそこには息を呑むような幻想的な光景が広がっていた。緑の大草原に浮かび上がる雄大なマウナケア。そして裾野は少し霞んでいる。その風景はまるで絵画のよう。ケンシン坊が喜ぶかなと思って乗ってみたワゴンライドは、実際のところ私のほうが夢中になってしまった。坊ももちろん喜んで乗っているんだけどね。ゴトゴトかなり揺れるから、そういうところも面白いのだ。
こんな感動的な景色に会えるとは! |
お馬とパチリ |
ワゴンはお店の前に戻ってきた。天気も良くて最高のツアーだったなぁ。クマに注文された「ワイメアからのマウナケアの写真」も、これなら文句ないだろう。
お昼は家でいただくことにしてるから早く帰ろうっと。国道沿いからパーカーランチの牧草地を横目で見遣りながら顔がほころんだ。
「ただいまー。Shihoさん、ワゴンライド最高だったよ!」
「お帰りー、本当!?良かったね、Shioneも楽しみにしてるし。」
ご飯を食べて、ケンシン坊はお昼寝タイム。私はShihoさんとおしゃべりを楽しんだ。そのうち、Shioneちゃんが幼稚園から帰ってきた。パニオロ・デイどうだった?
パニオロ・デイには、園児のおじいちゃんが本物のパニオロ(カウボーイ)をしていて、そのおじいちゃんが縄を持って登場したり、飼いブタの…え〜と名前はなんだっけ、そのブタちゃんを捕まえたりして本格的だったらしい。本物の皮に名前を型押ししたものを作ったようで見せてくれた。すごく楽しそうな幼稚園。ハワイの文化や伝統を小さいうちからきちんと伝えていくんだね。
夕方からはまた子供3人組が元気に遊びまわる。今日は夕方から天気が崩れると聞いていたけど、本当だ。だんだん雲行きが怪しくなってきている。そして夜にはザーザー降りの雨になった。明日は雨かな。
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