あろは村 TOPキラウエア火山の観光ガイド

ハワイ島/キラウエア火山の観光計画



ハワイ島の代表的な観光スポットであるキラウエア火山(ボルケーノ/ハワイ火山国立公園)には、毎日多くの観光客が見学に訪れています。このコーナーでは短期の旅行で火山を訪れる方に、計画を立てる際のヒントやおすすめをご紹介します。


噴煙を上げるハレマウマウ火口 (キラウエア・カルデラ)

キラウエア火山の観光計画 CONTENTS
(1)まずハワイ島全体の計画から
(2)宿泊地と移動時間の目安
(3)レンタカーはハッチバック
(4)あろは村のおススメ(見どころと情報)
  短時間で観光する
  じっくり観光する
  火山をもっと楽しむためのオススメ情報
(5)キラウエア火山の天気と気温

→キラウエア火山の観光ガイド(下記内容)はこちら
・見どころの詳細な紹介
・ボルケーノの詳細地図
・レストラン、ショップ、宿の紹介など


(1)まずハワイ島全体の計画から

ハワイ島は島が大きいので、短期で訪れる場合は上手に計画を立てることがポイントになります。まずはハワイ島のガイドブックなどを読んで、火山の他にも行きたい場所があれば選んでみて下さい。そして優先順位をつけてみると良いと思います。
→ガイドブック案内はこちら

★★★どうしても行きたい場所
★★時間があれば行きたい場所

優先順位を付けると自分の興味がどこにあるのかが整理でき、計画も立てやすくなります。ハワイ島を楽しむためには2〜3日間でまわる駆け足の旅行ではなく、滞在はせめて4日間、できれば5日間以上ほしいですね。


(2)宿泊地と移動時間の目安

ハワイ島の地図ハワイ島にはコナとヒロの2つの空港があるので、場合によっては飛行機の取り方も工夫できます。具体的には、コナ空港に到着してヒロ空港から帰るというような取り方です(またはその逆も可能)。コナからヒロへは車で最短コース(サドルロード経由)でも1.5時間ほどかかりますから、移動時間を節約できることになりますね。

しかしこの方法も一長一短で、移動日にはスーツケースを車に全部積んだまま観光しなければならないですし、多くのレンタカー会社は車の貸し出し空港と返却空港が異なると乗り捨て料金が発生します。

次に火山をどの程度見学したいのか(じっくりなのか、さらっとなのか)と、宿泊先からの移動時間を考えてみましょう。泊まる場所をコナかヒロに想定すると、パターンはおおよそ下の5つになると思います。

(1)ヒロから日帰り観光
  →往復90分(90km)

(2)コナから日帰り観光 
  →サドルロード+11号線 往復4時間(326km)
  →11号線南回り 往復4時間30分(300km)
  →19号線北回り 往復7時間10分(394km)

(3)コナから出発して火山観光、そしてボルケーノビレッジに宿泊
  →サドルロード+11号線 2時間(163km)
  →11号線南回り 2時間15分(150km)
  →19号線北回り 3時間35分(197km)

(4)コナから出発して火山観光、そしてヒロに宿泊 (またはその逆パターン)
  →サドルロード片道分+11号線往復 2時間50分(212km)
  →11号線南回り 3時間(195km)

(5)ボルケーノビレッジに連泊して観光
  →片道5分(1.5km)
※上記はノンストップで走った時間の目安と距離(参考:Google Maps)

(2)〜(4)の場合は長距離運転になりますから、計画を立てる際には食事の時間や休憩時間を見積もることも必要です。行きたい場所の優先順位を考えて、あれこれ詰め込まないゆるい計画を立てることが結果的に上手くまわるコツでしょう。
上記とは別の場所に宿泊される方はこちらの地図(Google Maps)にあるA(コナ)とC(ヒロ)をドラッグして、ご自身で調べてみて下さい。

トイレ休憩が短時間で気軽に出来る場所のリスト
ワイメア
・パーカーランチ・ショッピングセンター(フードコート内)
・ワイメア・センター(中央裏手)
ホノカア
TEXドライブイン
ヒロ
・KTAスーパーストア(ダウンタウン店、プアイナコ店)
・ダウンタウンの海側バス停留所
・ビッグアイランド・キャンディーズ
→ダウンタウン地図 →ヒロ広域地図
ナアレフ
・プナルウ・ベイク・ショップ
・ハワイ火山国立公園カフクユニット(入場無料)
キャプテンクック
・ロイヤル・コナ・ミュージアム&コーヒーミル
※その他、大きなショッピングセンターやウォルマート等の大型店舗にも公共トイレあり


(3)レンタカーはハッチバック

火山の周辺やヒロに宿をとる方は、レンタカーの車種をハッチバックの車(マーチやミニバン、SUVなど後部ドアが上に開くタイプ)にすると安心かもしれません。

火山やヒロを含む島の東側は1年を通じて夜間から朝にかけて雨が多く、冬期は昼間も1日雨なんていう日もあります。でも、ハッチバックは後ろのドアを開いたら屋根になるので、荷物を扱いやすいんです。荷台がフラットで、重いスーツケースの出し入れがセダンタイプ(タクシーのような形)の車よりずっと楽なところも利点です。

そんな理由もあり、我が家はいつもコンパクトカーを選んでいます。人数が多くて荷物が乗らない時にはSUV。コンパクトはレンタル料金が一番安いカテゴリーなのですがとっても働き者で、長距離でも、マウナケア(オニヅカ)でも、サウスポイントでも、どこへ行くにも困ったことはありません。

ただSUVに乗ってみると、加速が良かったり走りがスムーズで、SUVのほうが断然良い感じはします。この辺りはもう、車の単価が違うので仕方がないところですね(笑)


(4)あろは村のオススメ/見どころと情報

時間をかけてゆっくり見ればいくつもの発見ができます。火山の雰囲気だけでなく、風やにおい、温度、溶岩を手に取った時の感触や、溶岩の上を歩いた時の感触など、体の様々な感覚を使って得た経験は忘れられない思い出としていつまでも残るのではないでしょうか。是非、じっくり見学できる計画を立てることをお勧めしたいですね。

▼短時間で観光する

キラウエア・カルデラ(キラウエア火口)の周囲を走るクレーター・リム・ドライブは一周17.7kmあり、見学場所を移動するにもそれなりに時間がかかります。2010年現在は道路の一部が閉鎖されていて一周できませんので、行ったり来たりにならないように地図を見ながら上手く計画を立ててみて下さい。

短時間であっさり見て回るならキラウエア・カルデラ周辺を見学するのが一般的。その中でも代表的な見どころは下の2つでしょう。ハレマウマウ火口の展望台も含めたいところですが、2010年現在は道路が閉鎖され入れません。(噴火により火山ガスの濃度が高いため)

ジャガーミュージアム
所要時間:展望台だけなら15分、博物館も見るなら40分〜1時間
ハレマウマウ火口の展望台に入れない今、噴煙を上げるハレマウマウ火口を一番近くで見ることが出来るのはジャガーミュージアムです。キラウエア火口全体を一望でき、その大きさを実感できます。博物館は“ペレの髪の毛”や“ペレの涙”と呼ばれる溶岩も展示されていることでも有名。

サーストン・ラバ・チューブ
所要時間:通常は一周20分、じっくり散策なら40分以上
ハワイ島で最も有名な溶岩トンネルです。溶岩が流れる時、その表面は空気に冷やされてすぐに固まってしまい、中の真っ赤な溶岩は流れ去ってしまいます。そして残されるのがサーストン・ラバ・チューブのような溶岩トンネルです。緑にあふれ、散策も楽しい場所です。周囲の火口の荒涼とした風景とは一味違うしっとりした空気が流れていますよ。


その他、あろは村でおすすめしたいのは下記の4ヶ所です。

キラウエア・イキ展望台
所要時間:15分
本当はこの火口を歩くことがおすすめなのですが、時間のない方は展望台から覗いてみて下さい。噴火した当時は580mも溶岩を吹き上げたそうです。まるで映画の世界ですね。晴れているとマウナロア山までがくっきりと見える素晴らしい景色が望めます。

デバステーション・トレイル
所要時間:通常は往復30分、楽しみながらの散策は往復45分以上
正面のプウプアイ(噴石丘)へと続くトレイル。異空間のような雰囲気を短時間で味わえるのでお勧めです。また上のジャガーミュージアムの項で紹介した“ペレの涙”を探したりしながら歩けば、さらに楽しめます。舗装されて歩きやすいのでベビーカーや車椅子でもOK。

キラウエア・ビジターセンターの映画と展示
所要時間:火山情報の確認だけなら10〜15分、展示物と映画を楽しむなら1時間
その日の火山の状態や道路の閉鎖状況などをチェックするためにも、ボルケーノに着いたらまずここに寄ることをお勧めします。我が家のお気に入りは奥にある鳥の鳴き声コーナー。ここで鳴き声を覚えて、トレイルで鳥を探そうというわけです。アパパネ(ハワイミツスイ)がやっと分かるようになりましたよ。

夕方のジャガーミュージアムで赤く燃えるハレマウマウ火口を見学
所要時間:展望台だけなら15分、博物館を見るなら30分〜1時間
夕方になってしまったからと言ってがっかりする必要はありません。夕方には夕方の楽しみ方があります。ジャガーミュージアムでハレマウマウの噴火口が赤く見えるということだったので行ってきました。昼間は赤く見えないので、これは夜だけの特権です。火口が赤く見えるかどうかはキラウエア・ビジターセンターにてご確認下さい。


▼じっくり観光する

じっくり観光派の方には、あろは村ではハイキングをお勧めします!

キラウエア・イキ・トレイル
所要時間:通常2.5時間 参考/3歳連れ5.5時間、7歳連れ3時間
キラウエア・イキ火口を1周する6.4kmのコースです。2010年9月現在、キラウエア・カルデラに続くトレイルは全て閉鎖されているので、気軽に行ける場所で火口と名の付く場所に下りられるのはここだけ! 一番おすすめのコースです。巨大なクレーターを全身で感じられる素晴らしい体験になりますよ。もっと短距離で火口を楽しみたい場合は、サーストン・ラバ・チューブの駐車場から時計回りにトレイルを進めば火口に直接下りられます。

チェーン・オブ・クレーターズ・ロード
所要時間:クレーター・リム・ドライブとの交差点から終点まで単純往復 1.5時間
キラウエア・カルデラから海岸線まで下る片道約30kmの道路。キラウエア・カルデラよりもはるかにスケールの大きい圧倒的な溶岩の世界が広がっています。丘の上から一気に流れ落ちた溶岩流の痕跡(ホーレイ・パリ)が見え、自然の力強さや怖さ、美しさを実感できます。

マウナロア展望台
所要時間:11号線との交差点から終点まで単純往復 1時間
マウナロア・ロードを18km上った終点にある展望台。キラウエア・カルデラをはじめ、プウオオ、カラパナ方面と、ボルケーノ一帯を見渡す素晴らしい景色を拝めます。展望台から見るよりも、マウナロア・トレイルを10〜20分登ったあたりから望んだ景色がお気に入り。

プウフルフルの展望台
所要時間:通常は往復2時間 参考/3歳連れ2.5時間、6歳連れ2時間、7歳連れ1.5時間
ナパウ・トレイルの途中にある360度のパノラマビューが特に素晴らしい展望台です。気軽に行ける範囲の展望台でプウオオが見えるのはおそらくここだけ!


▼火山をもっと楽しむためのオススメ情報

ランチを持参する
お昼を挟む時には事前にお弁当を用意しておくと時間を有効に使える場合が多いと思います。なぜなら、ボルケーノはレストランが少なく混み合いがちだからです。国立公園内にはボルケーノハウス※か、ミリタリー・キャンプにしかレストランはありません。一旦国立公園の外に出てボルケーノ・ビレッジまで戻るにしても、見学している場所によっては戻ることで大きな時間のロスになることも考えられます。
※ボルケーノハウスは2012年後半に再開予定

早朝のサーストン・ラバ・チューブ
“超”が付くほど有名な見どころなので昼間は駐車もままならないほどの大混雑ですが、早朝なら写真の通り。ゆっくり溶岩トンネルを楽しめます。朝はアパパネなどの鳥たちも沢山飛び交ってます。昼間の状況を知っている方なら、この静寂に満ちた時間は来て良かったと思えるはずです。

日曜早朝のボルケーノ・ファーマーズ・マーケット
日曜の朝6:00頃から開催される朝市。まだ暗いうちから駐車場が満車になってしまうほどの人気です。食べ物関係が素晴らしく、我が家はここで朝食をいただき、ハイキング用のランチも調達します。近年ではこの朝市に行けるように予定を組むほどのお気に入り。朝8時には食べ物関係はほとんど売り切れになっていましたので、行かれる方はとにかく早く到着して下さい。

雨の日の楽しみ
雨が降ったら雨の日にしか出来ないことを探して楽しみましょう!蒸気が上がる場所を見に行ってみて下さい。地面に浸透した雨水が地下の熱によって蒸気となり、モクモクと激しく立ち昇ります。お勧めはスチーム・ベントとスチーミング・ブラフ、サルファー・バンクス・トレイル(ボルケーノ・アート・センターが出発地点の1周1.1km舗装コース)、ハレマウマウ火口。雨のキラウエア火山は幻想的で雰囲気抜群です!


(5)キラウエア火山の天気と気温

海抜1,200mのキラウエア・ビジターセンター周辺は、年間を通じて気温が低めです。晴れた昼間は暑いこともありますが、日が陰ると途端に涼しくなり寒いこともしばしば。夕方から朝方は特に冷え込みますので防寒は欠かせません。朝のキラウエア・カルデラ周辺を楽しむのなら真夏でも上着は必須で、薄い長袖シャツを羽織る程度では寒いことが多いです。写真は7月末の10:00、ジャガーミュージアムで撮った子供の写真。この時の天気は曇りで、フリースを着て丁度良い気温でした。
それに対しデッドエンド(海抜0m)は昼間は暑く、強風が吹くことが多いです。夕方は涼しくなるので1枚上着があったほうがよいかもしれませんね。

ボルケーノは天気が変わりやすいので、宿泊先を出発する時に快晴だったとしても雨具は持って出たほうが安心です。ハイキングされる方で雨具を持って行かない場合は、念のために車に着替えと履き替えのサンダルやタオルなど一式を用意しておくと、いざという時に役立ちます。
ここ数年は7〜8月に訪れていますが、真夏はボルケーノの天気も比較的安定しているように思いますね。滞在中に毎日訪れているわけではありませんが、昼間に雨が降ったことはほとんどありません。(しかし朝7時ごろのボルケーノビレッジでは、よく雨に降られます)

参考(車の外気温計での計測)
時期 時間 気温 測定場所/標高
8月上旬 7:30 15度 ビジターセンター(キラウエア・カルデラ)/1213m
8月上旬 10:00 19度 ビジターセンター(キラウエア・カルデラ)/1213m
8月上旬 16:30 20度 ビジターセンター(キラウエア・カルデラ)/1213m
12月下旬 20:00 12度 ビジターセンター(キラウエア・カルデラ)/1213m
5月中旬 19:00 14度 ジャガーミュージアム(キラウエア・カルデラ)/1243m
5月中旬 19:30 17度 ジャガーミュージアム(キラウエア・カルデラ)/1243m
8月上旬 8:00 16度 ジャガーミュージアム(キラウエア・カルデラ)/1243m
8月上旬 19:30 16度 ジャガーミュージアム(キラウエア・カルデラ)/1243m
5月中旬 14:30 24度 マウナウル駐車場
(チェーン・オブ・クレーターズ・ロード)/975m
8月上旬 12:00 30度 マウナウル駐車場
(チェーン・オブ・クレーターズ・ロード)/975m
1月上旬 10:30 15度 マウナロア展望台(マウナロア・ロード)/2031m
5月中旬 17:00 16度 マウナロア展望台(マウナロア・ロード)/2031m
8月上旬 15:00 25度 マウナロア展望台(マウナロア・ロード)/2031m
5月中旬 6:30 15度 ボルケーノビレッジ/1000m
8月上旬 6:30 16度 ボルケーノビレッジ/1000m

→詳しくはハワイ島/天気と気温と服装のコーナーへ
→キラウエア火山の週間天気予報(英語)

[最終更新:2010年9月]


ゴルフ、レストラン バードパーク/Kipuka Puaulu 水蒸気の噴出口/Steam Vents 展望台/Kilauea Overlook 火山関係の博物館/Jager Museum 断層帯/Southwest Rift 展望台/Halemaumau Overlook 展望台/Puu Puai Overlook 溶岩トンネル/Thrston Lava Tube 展望台/Kilauea Iki Overlook 展望台/Waldron Ledge 入口料金所/Park Entrance Station ボルケーノビレッジ詳細マップへ デバステーション・トレイル 格安の宿泊、レストランなど ホロホロ・イン(宿泊) 郵便局 レストラン/タイ料理 食料品店 ガソリンスタンド ショップ/ハワイアンキルト用品 コインランドリー レストラン/アメリカン B&B/キラウエア・ロッジ 食料品店 ガソリンスタンド(ジェネラルストアに併設) ショップ/ハワイアンキルト用品 レストラン/アメリカン 野菜類、ご飯類、花、アーティスト作品など 宿泊 食料品店 コインランドリー レストラン/イタリアン 食料品店 レストラン/軽食 レストラン/タイ料理 宿泊、レストラン

ページ上部へ戻る

あろは村 TOPキラウエア火山の観光ガイド