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母と子で行く ハワイ島日記
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2005年1月〜2月 ハワイ島旅行記

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 10日目  ボルケーノの火口を歩くぞ 之巻

 2/8(火)  天気:晴れ


朝起きてみると今日も青空が広がっている。朝陽を浴びた緑がキラキラしていて眩しいくらい。その向こうには海が広がる。ハワイの朝って何故こんなに気持ちがいいんだろう。

朝食をいただきに1階の部屋へ行った。コンチネンタル・ブレックファストが振舞われるのだ。部屋に入るとマネージャーのAnnelleさんがニッコリ迎えてくれた。
「おはよう、ケンシン。きのうはとってもお利口だったわね!」
ちゃんとお客さんを名前で呼んでくれる所にこの宿のホスピタリティーを感じる。朝食はAnnelleさんと宿泊者が同じテーブルを囲み、お話しながらいただくスタイル。B&Bみたいね。
→「ホテル ホノカアクラブ」の宿泊レポート

部屋から見える景色をもうしばらく楽しんだあと、9時半に宿を出発した。天気もいいし、やっぱりボルケーノまで行っちゃおう。先週は雨で全然歩けなかったし。先にお弁当を買ってそれから…なんて、ウキウキしながらヒロに向かう。

ヒロには10時半すぎに到着した。お弁当はオキーフ&サンズ・ブレッド・ベーカーズでパンを買うことにした。評判のお店と教えてもらっただけにお客さんが次から次へと訪れる。ココナツクリーム入りのパンとペストリー、それからスコーンを買った。あとはボルケーノを目指して走るのみ!
→「オキーフ&サンズ ブレッド ベーカーズ」のレストランレポート


ホノカアクラブ15号室からの眺め ハマクアコーストのパノラマビューが最高〜

…のはずだったけど気になるポイントが1つ。グレンウッド(ボルケーノの手前の村)にあるヒラノストアーだ。本によれば、天気が良ければこの店からプウオオ火口が見えるらしい。車を止めて見てみたけど、どこだかよく分からないな。そこで思い切ってお店の方に聞いてみた。するととても親切に教えてくれた。この先からのほうがよく見えるよって。早速行ってみた。小さいけれど、噴煙を上げて活発に活動しているプウオオが見えた。ヘリに乗らなきゃ見れないと思っていただけに感動だ。
→キラウエア火山の観光「プウオオ」へ
→キラウエア火山の観光「ヒラノストア」へ


グレンウッドから見えるプウオオ火口

ボルケーノへはお昼頃に着いた。ケンシン坊も元気いっぱいなので、アースクエイク・ トレイルに挑戦してみようということになった。”アースクエイク”とは”地震”のことで、噴火の際に起きた地震の痕跡を辿るコースだ。少しだけだけどカルデラも歩けるんだよね。美味しいパンをボルケーノハウス前のピクニックテーブルで食べて早速出発した。


4色の実線の総称がアースクエイク・トレイル。
同色の点線と実線は同じトレイル名です。

林を抜けて少し進むと舗装道路に出る。でも地震でいくつものヒビが入ってしまったため、現在は車の通行も禁止されトレイルとして使われている。「アースクエイク・トレイル」という名前の由来もそこからきているんだって。20分ほど歩いてWaldron Ledgeの展望台に出た。絶景! カルデラ(火口)の真ん中にハレマウマウ・トレイルの道筋がうっすら見えている。まるで雲に続く道みたいね。


Waldron Ledge展望台の眺め。広いな〜〜カルデラ!

トレイルを進むに連れて道路のヒビや陥没がさらにひどくなっている。両側には柵が設けられているぐらいだ。そしてしばらくして未舗装の道へと入った。ハイキング本のコピーだけを持ってきたけど、エントランスで貰った地図も必要だったなあ。この辺りは道が入り組んでいて、今歩いている場所が掴めないと少し不安になってくる。個々のトレイル名の表示はされていても「アースクエイク・トレイル」という標識は1つもないからだ。(上記マップの注釈参照)

この付近は以前歩いたことがあるけれど、随分前のことだし細かい所までは覚えていない。ちょっと心配しながら時々立ち止まってはコピーを読み返す。右手に見えるプウプアイとカルデラに励まされながら、キラウエア・イキ・トレイルとのT字路に出た。ここでやっと「こっちの方向で良かったんだね。」と安堵することが出来た。


イキトレイルとのT字路ではプウプアイが正面に

時折休憩を取りながら、ここまで約50分。これから先は下りで所々急なところもあったけど難なくクリアー、おおむね緩やかと言ってよさそう。そして3つ目のバイロンレッジ トレイルに入った。
ここから先が一番のお楽しみなんだよね。シダの群生を抜け、もう1つの分岐を抜けると急な下り坂が現れる。いよいよカルデラ(火口)に下りるのだ。遠くに見えるマウナロアもすっきり晴れて気持ち良さそう。ケンシン坊を手すりにつかまらせながらゆっくり下りる。

そして…着いたぞ! 溶岩が大好きなケンシン坊も大喜びで 「広いね、ぜーんぶ溶岩だね。どうしてこんなに溶岩なの?」と興奮気味。溶岩ばかりで何もないようだけれど、ちゃんとそこには命がある。オヒアが花を咲かせ、シダが芽を出している。そんな力強い場所なのだ。ここにケンシン坊と来られたなんて、私はそっちのほうにも感動だなあ。


火口は広いよ〜

地平線まで溶岩が続く

ケルンに沿ってカルデラを進むこと15分、足元はまた土の道へと戻った。ここからはハレマウマウ トレイルに入り、崖を上る。と言ってもなだらかな坂だ。オヒアの森で森林浴しているような気持ちでケンシン坊と手を繋ぎながらゆっくり歩いた。鳥の声を聞きながら苔むした森を歩くなんて、さっきの火口の景色とは全然違う。そんなところもボルケーノって面白いな。
ケンシン坊が疲れたら10分ぐらい休憩してまた進む。運動不足の私にはちょうどいいとも思える速度だから、あまり疲れない。


あともう少し

サンダルウッド・トレイルとのT字路を過ぎ、とうとう崖の上のクレーター・リム・トレイルとのT字路にやってきた。「Volcano House 0.1」のサインが目に入る。あともう少しだよ。
そしてボルケーノハウスが見えて、ついにゴール!! ケンシン坊は完歩した。よく頑張ったね。本では2時間弱と書いてあるところを、私たちは3時間半。時間はかかったけれど、何かをやり遂げた時ってきっと子供でも嬉しいに違いない。喜んで芝生の上をまたぐるぐる走り始めた。
→「アースクエイク トレイル」の詳細レポート


まだまだ元気で走り回ってる

時刻はもう4時半過ぎ。今日はヒロ・ハワイアン・ホテルに宿を取っているからヒロまで戻らなければならない。夕飯を食べていたら6時を過ぎそうなので、チェックインが遅れることをホテルに電話した。
ヒロに着くまでの車の中、ケンシン坊はぐっすりと寝てしまった。今日は疲れたもんね。夕飯を食べにニュー・サイゴン・ベトナミーズ・レストランに入ったけれど、起きる様子はない。ここで無理に起こすのも可哀想なので持ち帰りにしてもらった。
→「ニュー サイゴン ベトナミーズ レストラン」のレストランレポート

そしてホテルにチェックイン。リクエストでお願いしたのはスタンダード客室でキングサイズベッドの部屋。でも空いていない様子。クイーンサイズベッドが2台入った海側の部屋でもいいかと聞かれた。そりゃもちろん!(喜) 部屋は3階の#342。ラナイはないけれど、部屋からヒロ湾の夜景が見える。明日は正面にマウナケアの朝焼けが拝めるのかな?
久々にホテルらしいホテルに泊まった。思ったよりも広くて居心地が良い。ご飯を食べてお風呂に入って、すぐに2人ともベッドに入った。今日も楽しい1日でした。
→「ヒロハワイアンホテル」の宿泊レポート

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