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ハワイ島日記2000'

★2000年 2月5日〜12日 (6泊8日)
★宿泊
・ボルケーノビレッジ(Holo Holo In) 3泊
・コナ(Alii Villas) 3泊
★今回の旅行でやりたいこと
・ハイキング
・マウナケア山頂ツアー


果てしない平原、山から海まで
ハワイ島のフトコロはでっかい!!

ハワイ島は何から何までスケールがでっかい。ここを全部遊ぼうとしたら 気が遠くなります。やりたいことはいくらでもあるけれど、今回はハイキングを主な目的にしました。どこまで遊べるか、普段の運動不足をどれだけ解消できるか、体力に挑戦!

マウナケア
富士山よりはるか高い4200mのマウナケア

2/5 コナ到着
ボルケーノビレッジに移動
ボルケーノビレッジ泊
(ホロホロ・イン)
2/6 ヘリコプター火山観光
トレッキング (キラウエア・イキ・トレイル)
2/7 トレッキング (キラウエア火口)
2/8 アカカ滝の散策
トレッキング (プアコ・ペトログリフ・トレイル)
コナ泊
(アリイ・ビラ)
2/9 トレッキング (キャプテンクック碑)
マウナケア山頂ツアー
2/10 ホエールウォッチングツアー
カヤック(ケアラケクア湾)
2/11 帰国


1日目 2/5 コナからボルケーノビレッジに移動

ホノルルに到着しました。何度来てもやっぱり感激です!ハワイ島コナ行きの飛行機は予約している便より1つ前の便に変えてもらいました。マウイ島のカフルイ経由です。この便が何とも素晴らしい景色で得した気分。ハレアカラ山頂が上空から一望できるのです。まるでヘリコプターで観光しているかのようでした!

しばらくしてコナに到着しました。意気揚々の私たちだったのですが、預けた荷物が出てきません。係の方は「次の便で来るよ。」なんてのんきなことを言っているけれど、初めてのことなので心細くなってしまいました。でもそれは真実となってくれたのでホッ!それからレンタカーを借り、眠気覚ましに友達へのお土産を買いに行って、私も本屋でハイキングトレイル・ガイドという本を買いました。これで歩く準備は万端です。
→ハワイの本の紹介へ

宿泊先のあるボルケーノ・ビレッジまでは長いし眠くなるし、やっとのことでたどり着きました。今夜から3泊お世話になるホロホロインは、日本人オーナー矢吹さんの手作りのインでとても感じが良いです。愛犬のジョージィと、タロー、猫のハルが迎えてくれました。しっかりしたキッチンの設備があったけれど、今日は疲れたので外食です。周りも静かだし、今夜はぐっすり。
→ボルケーノビレッジ/ハワイ火山国立公園の詳細へ



2日目 2/6 ヘリコプター火山観光とキラウエア・イキ・トレイル

今朝はヘリコプターで火山観光をするため、ヒロ空港へ行きました。ヘリコプターは早いですね!ボルケーノまで車なら45分かかるところを、なんと10分ほどで到着します。さすが空からの観光、真っ赤な溶岩や飲み込まれた車などが、あからさまに見えました。火口からもくもくと噴煙を上げている様子は、この火山が活動中だということを見せつけられた感じです。

赤い溶岩
スカイライト! 真っ赤な溶岩が見えます

一度部屋に戻り、午後からはキラウエア・イキ・トレイル(約6.6km、下の地図をご参照ください)を歩きに行きました。このトレイルは火口の上からの眺めも素晴らしいし、火口に降りて溶岩の上を歩けるのがまたいいんです。そして今日は雲一つない快晴! マウナロア(4000m級の山)の稜線が180度の視界で見え、さらに目線を横にずらしていくとマウナケアと山頂の天文台がいくつも見えるパーフェクトな状態。この雄大な景色は、一生の思い出になりそうです!
→キラウエア・イキ・トレイルのレポート

夜にはまた素敵な出来事がありました。オーナーの矢吹さんが誕生日パーティに誘ってくれたんです。彼の友人達が1階の広いキッチンにお手製の料理を持って集まり、大きなダイニングテーブルの上は、あっという間にご馳走でいっぱいになりました。初めて会った私たちのことも歓迎してくれて、とても楽しい夜になりました。

パーティの後、矢吹さんと3人で手作りのサウナに入らせていただきました。そこでは彼の苦労話や楽しい話など色々聞きました。ハワイの一味違う過ごし方を教えてくれた、ホロホロインと矢吹さんに感謝です!!
→ホロホロインのレポート



3日目 2/7 キラウエア火口のトレッキング

今日はキラウエア・カルデラ内を歩く予定です。ハレマウマウ火口の展望台からスタートしました。しばらく歩くと硫黄の臭いがたち込め、いたる所から蒸気が上がる何とも不気味な場所になります。この辺りは溶岩が薄いのでトレイルから外れないように、という注意看板が立っていました。でもその辺りから急にトレイルが分からなくなり、怖いので引き返すことにしました。


赤のコースが今日歩いたコース

新たに出発地点にしたのはボルケーノハウス。車はビジターセンターへ停めました。ハレマウマウ・トレイルからバイロン・レッジ・トレイルに入り、クレーター・リム・トレイルで戻ってくるコース(約9km、地図の赤のコース)を歩きます。

こちらからのトレイルはしっかりしていて歩きやすいです。熱帯植物園の中のようなジャングルのような雰囲気で良い感じ。しばらくすると、火口の下に出ました。ただただ圧倒的に広がる溶岩の上をひたすら歩きます。平坦とはいえ溶岩のカケラはかなり鋭く、よく見て歩かないと危ないんです。こんな所で転びでもしたら、流血間違いなしですから。

これだけ歩いても会ったのはたった2人。月の表面を思わせるような地表、何の音も聞こえない世界。「宇宙にでもいるかのよう」という話を聞いていたけれど、まさにその通りといった感じでした。トレイルがやっと崖を登る道に変わります。左手に見える素晴らしい火口の景色に励まされながら、やっとボルケーノハウスに戻ってきました。すでに足は筋肉痛。大人になってこんなに歩いたのは初めてです。
→『ハレマウマウトレイル&バイロンレッジトレイル』 のレポート

ハレマウマウトレイル
火口の真ん中(ハレマウマウ・トレイル)


4日目 2/8 アカカ滝散策と、プアコ・ペトログリフ・トレイル

お世話になったホロホロインとも今日でお別れと思うと、名残惜しいですね。ここにはまた今度来たいという思いを胸に、お昼少し前に部屋を出ました。今日はコナまで北回りのロングドライブです。まずはヒロでランチ。その店のボリュームは想像以上で、大食らいのカブ(だんな)でさえ根をあげたほど。初めて訪れたヒロの街は、コナのようなガサガサした感じがしなくて私は好きです。

ヒロのエリアに来て、ハワイ島で初めて「川」を見ました。緑が豊かでカウアイ島のような雰囲気。次に向かうアカカ滝は、かなり高低差のある滝で有名です。その滝を見に行くためのアカカ・フォールズ・トレイル(約1.2km)は、遊歩道のような感じで気軽に歩けます。アカカ滝は急にその姿を私たちの前に現しました。期待を裏切らず、滝つぼの音も聞こえないほど大きな滝です。周りの緑もみずみずしいですね!
→アカカ滝のハイキングレポート


アカカ滝はすごく大きな滝だった

私たちは更に北へと向かいます。海が見えなくなった頃から、今度は広大な牧場地帯に入りました。この牧場って一体どこまで続いているんだろう、と思わずにはいられません。素朴な疑問。「夜になったら牛を牛舎に入れるのか?」その答えはNOで、ここの牛は放し飼いで牛舎というのはないそうです。当然といえば当然かなあ。

牧場の街ワイメアをすぎ、ペトログリフ(古代人が溶岩の上に描いた絵)が見えるトレイルに行くため、コハラコーストを目指します。プアコ・ペトログリフ・トレイル (往復約2.3km)では、色々な種類のペトログリフを見ることが出来ました。
→プアコ・ペトログリフトレイルのレポート

ペトログリフ
人間の形のペトログリフ

夕方5時も回る頃、ようやくコナに着きました。今日から3泊するのはアリイビラ。今回予約した不動産会社は事務所に行く必要がなく、直接部屋にチェックインするという形式だったので楽でよかったです。部屋はきれいそのもので造りもおしゃれ。今夜もいい夢を見られそう!



5日目 2/9 キャプテンクックのトレイルと、マウナケア山頂ツアー

今日もまたいい天気。午後2時がマウナケアツアーのピックアップ時間なので、午前中はキャプテンクック・モニュメント・トレイルに行ってみることにしました。 しかしこのトレイル、終わってみれば今回歩いたトレイルの中で一番大変なトレイルでした。行きはひたすら下りです。海岸まで降りるコースなのですが、海岸線は遥か向こうに見えます。それでも約1時間歩いて平地になり、しばらくしてキャプテンクックの記念碑にたどり着きました。

ここには多くの方がカヤックで来てシュノーケルをしています。歩いてきたのは私たちだけの様子。海がきれいで黄色の魚が上からも見えます。「水着を持ってくれば良かった…」 持ってきたハンバーガーを食べながら私は後悔120%でした。しかも「往復4km」だとばかり思っていたのが、実は「片道4km」の勘違いだったことが追い討ちをかけます。ぎゃーっ、往復で8km!しかもこの後すぐにマウナケアのツアーなんです(涙)
→キャプテンクック・モニュメント・トレイルのレポート


行きも長いけど帰りはもっと長く感じる

運動不足の私にとって、帰りは思っていた以上に大変でした。ひたすら登るのみの道。2時にはツアーの迎えの車が来ることになっているから、こんな所でヘタるわけにもいきません。日を遮るものがなく暑いので、こんなに汗が出るのかと思うぐらいにビッショリになりました。2時のピックアップにはなんとか間に合い、シャワーも浴びることが出来てほっと一息。こんな強行スケージュールになるとは思っていなかったなあ。

マウナケア山頂ツアーは4200mの高山に車で登り、その山頂からサンセットを見たり、星空を見たりするツアーです。サドルロードをガイドさんは車をぶっとばしていきました。彼の話は面白く刺激的です。やがて舗装されていない道になりました。この道を巨大な望遠鏡が登っていったんだなぁと思うと、ちょっと感動です。

しばらくして山頂へ到着しました。ここはハワイとは思えません。雪があるんです! 日本の天文台すばるや各国天文台が13もあって、異空間みたいに感じました。ここからの夕焼けは本当に素晴らしかったです。その後、残念ながら雲が出て星空は見えなくなってしまいました。本来なら、土星の輪なんかも見える予定だったらしいです。見えない確率のほうが低いとのことで、私たちはツイてなかったようですね。でも自分達では来ることができないこの場所に来れたことは、この旅行の良い思い出の1つになったかな。



6日目 2/10 クジラのツアーと、ケアラケクア湾のカヤック

今日は朝からホエールウォッチングツアーに参加します。コナ空港の南、ホノコハウマリーナから出発しました。40人位乗れる2階建てのクルーザーです。出航してすぐイルカの群れに出会いました。それからしばらくして鯨を発見!潮を吹いたり、尾ひれを見せながら泳いでいます。鯨は船のすぐ近くにまで来て大きな体を見せてくれました。感動!

くじら
クジラは船のすぐ近くまで来た!

その後は、きのう見られなくて後悔したキャプテンクック碑前の海の中を、シーカヤックで見に行こうということになりました。リバーカヤックは何度か乗っているけれど、シーカヤックは初めて。ちょっと心配ですが、何とかなるだろうということでケアラケクア湾を出発しました。1時間弱漕いでやっとキャプテンクック碑に着きましたよ。歩くより随分楽ちんで良いですね!

早速、積んできたシュノーケルをやってみました。
「うわ〜!!!」
びっくりするほどきれい!今までハワイで何ヶ所かシュノーケルをしたけれど、こんなキレイな所は初めてです。魚の種類の多さと数、沢山のきれいな珊瑚、ものすごい透明度に驚きました。怖いくらい下まで見えるのです。海の世界を見たいというダイバーの気持ちが分かったような気がします。海で遊ぶという目的は全くなかった私たちですが、思いがけなくこんな感動が手に入れられて大満足!
→カヤックで遊ぼう(ケアラケクア湾)のレポート



7日目 2/11〜12 帰国

今日はとうとう帰国日。早朝4時に起き荷物をパッキングしました。眠くてもとにかく朝一番6時20分発の飛行機に乗らなければ帰国できないのだから。空港に行ってみると、レンタカー会社のカウンターはどこも開いていませんでした。6時からオープンなのです。しかし、搭乗時刻も6時。バタバタしながら、やっとの思いで飛行機に乗りました。

ホノルル空港には順調に到着しました。国際線の搭乗待ちの間「オーバーブッキングにでもならないかな」なんて考えていましたが、そんなことも無論なく、9時20分飛行機はホノルル空港を飛び立ちました。

今回は目的どおり、いくつものハイキングトレイルを歩くことが出来たし、普段出来ない経験も出来て、小さな冒険を沢山楽しめました。ハワイ島に抱いていたイメージはガラッと変わり、私にとってまた行きたい島となりました。今度はボルケーノの歩いていないトレイルに挑戦したいな。


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